家での新しい光景や音、匂い、そして母親との別離は、子猫にストレスを感じさせるかもしれません。ですから、家を穏やかで静かな状態に保ちましょう。

家に着いたら用意した部屋にキャリーケースを置き、その中に子猫を入れて、ドアを開けてください。これで猫は好きな時間に探検に出かけられます。すぐに抱っこしたいという衝動に駆られるかもしれませんが、我慢してください。

子猫は部屋を探検したあと、昼寝をしたいかもしれないので一緒に遊んであげるよりもベッドを見せてみましょう。また、トイレの場所を認識していることも確認してください。

子猫は最初のうちは臆病な様子に見えても、すぐに探求心を持ち始めるでしょう。家の中の危険なものから子猫を守る対策をしたあとは、見守りながら自由に探索させてあげましょう。最初の数週間は子猫のために用意した、窓のある部屋で十分に社会との接点を持たせつつ、安全が保てるようにしてあげるとよいでしょう。 

子猫が4ヵ月齢になるまでは、日中長い時間にわたって放置するべきではありません。徐々に一匹でいる時間を増やしていき、子猫が一匹でもいられるようにしていきましょう。品種によっては2匹の子猫を同時に迎え入れ、一緒にいられるようにするとよいでしょう。

猫は食事、休息、排泄(トイレに行く)、遊びなどのために、別々のエリアに設けられた縄張りを必要とします。子猫がスペースをどのように使用しているかを確認し、必要に応じて変更を加えて、快適に使用できるようにします。たとえばベッドを高いところに置いたり、トイレをフードから遠ざけたりする必要がある場合があります。

数日間で子猫が落ち着いてきたら、動物病院へ連れて行く必要があります。獣医師は一般的な健康診断を行うだけでなく、ワクチン接種のスケジュールを設定するとともに、寄生虫の駆除や栄養などについてアドバイスしてくれます。

子猫を獣医師に診察してもらうために、車で移動することもあるかもしれません。そのため、車に慣れることは重要です。お迎えのときに車で行かなかった場合は、最初の週に車に乗せて出かけると良いでしょう。まず、猫用のキャリーケースで快適に過ごせることを確認してから、エンジンをかけずに車に乗せます。落ち着いたらエンジンと走行に慣れさせてください。

動物病院へ行く際は、猫用キャリーケースで子猫を連れていくのが最も安全です。キャリーケースを使わなかった場合は、できるだけ早くキャリーケースを購入するようにしましょう。そうすれば、獣医師のところへ行く際にも子猫はキャリーケース内で快適に過ごすことができます。また、キャリーケースを安全な睡眠場所として使用させることもおすすめです。

猫にとって最も活動的な時間の一つは夕暮れです。この時間に遊んであげると子猫が喜ぶと同時に、就寝時間に備えて疲れさせることができるので一石二鳥です。猫のもう一つの活動的な時間は夜明けです。早起きが苦手な方はパズルフィーダーを使って、子猫が早朝にも遊べるようにしておくとよいでしょう。

子猫のベッドは、成猫になってからもずっと使用する予定の場所に置きましょう。猫にとって一度寝床にした場所を変えるのは容易ではないからです。子猫のベッドは静かな場所に作る必要がありますが、リビングに近い場所が最善です。そうすることで、子猫はペットオーナー を見て過ごすことができます。

トイレ、新鮮な水、フード、お気に入りのおもちゃ、毛布など、子猫にとって必要なものすべてが子猫がアクセスできる場所にあるか確認してください。次に、ライトを消したり、照度を落としたりして、就寝時間を知らせます。最初の数日間は夜鳴くかもしれませんが、朝になればあなたが戻ってくることがわかると、安心して規則正しい生活を送ることができるでしょう。